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損益分岐点の出し方│いくら売上げれば黒字になるか計算する実務手順
損益分岐点とは「利益ゼロになる売上高」
損益分岐点(ぶんきてん)は、利益も損失も出ない売上高のこと。言い換えると「ここまで売れば、経費をちょうど回収できる」という金額です。この数字を知らずに営業していると、実は赤字かもしれません。逆に「月に○○万円売れば黒字」という目安があれば、営業目標や価格設定の判断が格段に楽になります。
必要な3つの数字を集める
損益分岐点を計算するには、過去3~6ヶ月の決算データから次の3つを拾い出します。
1. 固定費(毎月かかる経費) 家賃、従業員給与、保険料、ローン返済など、売上高に関わらず毎月発生する費用。月額で合計します。
2. 売上高 その期間の総売上(税抜き)。
3. 変動費(売上に応じて変わる経費) 材料費、外注費、運送料など、売上が増えると増える経費。売上に対する比率(変動費率)を出します。
例:月売上が100万円で、材料費・外注費が30万円なら、変動費率は30%です。
損益分岐点を計算する公式
もっとも実務的な計算式は以下の通りです。
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷(1 - 変動費率)
例を当てはめます。
- 固定費:月50万円(家賃15万 + 給与30万 + その他5万)
- 変動費率:30%(売上の3割が材料費や外注費)
計算:50万円 ÷(1 - 0.3)= 50万円 ÷ 0.7 = 約71.4万円
つまり、毎月71.4万円以上売れば黒字化します。現在の売上がこれより少なければ、さらに営業を強化するか、固定費を削減するか、粗利率を上げるかの判断が必要です。
変動費率が高い業種ほど損益分岐点も上がる
建設業や製造業で材料費が大きい場合、変動費率は50~70%になることも珍しくありません。その場合、損益分岐点も高くなります。逆にコンサルティングや設計業など、人件費が主の業種は変動費率が低く、損益分岐点も抑えやすい傾向です。
現在の事業が赤字体質であれば、単に「売上が足りない」ではなく、「この事業モデルでは固定費に対して変動費が大きすぎるのでは」という視点も大切です。
チェックリスト:決算から数字を拾い出すステップ
- □ 過去3~6ヶ月の売上を記録する
- □ 家賃・給与・保険など毎月同じ金額の経費を洗い出す
- □ 材料費・外注費など売上と連動する経費を集計する
- □ 変動費率を計算する(変動費 ÷ 売上)
- □ 公式に当てはめて損益分岐点を算出する
- □ 現在の月間売上と比較する
計算が苦手な場合は、Excel で簡単に組めますし、ブラウザ上で数字を入力するだけで自動計算できるツール(サクッとツール https://sakuttotool.jp/platform/keisan-soneki.html など)もあるので、活用してみてください。
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