見積依頼書(RFQ)は発注側が「この条件で見積もってほしい」と依頼する書類、見積書は受注側が金額と条件を提示して回答する書類です。二つをセットで管理すると、依頼した内容と提示された条件の食い違いを防げます。上のツールは依頼書と見積書をペアで作成し、そのままPDFで発行できます(入力データは送信されません・通信ゼロ)。
見積依頼書は「同じ条件で複数社に配れること」が命です。件名・仕様・数量・希望納期・提出期限を明確に固定し、各社が同じ土俵で見積もれるようにします。あいまいな依頼は、各社バラバラの前提で金額が返ってきて比較不能になりがちです。予算目安を添えるかは戦略次第ですが、上限を伝えておくと過剰仕様の提案を避けやすくなります。図面や仕様書がある場合は「別添のとおり」と記し、認識のずれを防ぎましょう。
複数社から見積を取る「相見積」は正当な購買行為ですが、最初から相見積である旨を各社に伝えるのが誠実です。取得した見積書を他社に見せて値下げを迫る「見積の使い回し」はトラブルの元になります。発注先を決めたら、選ばれなかった各社にも「今回は他社に決定した」と早めに一報を入れるのがビジネスマナーです。
見積書には金額・数量・納期・支払条件に加え、有効期限を記載します。有効期限を過ぎた見積は、原則として金額を保証しません。「本見積の有効期限は発行日より30日間」などと明記し、原材料や為替の変動リスクをカバーします。押印は必須ではありませんが、社印・角印があると正式な書面としての信頼性が高まります。金額欄には税込/税抜の別を必ず示しておきましょう。
| 項目 | 見積依頼書 | 見積書 |
|---|---|---|
| 作成者 | 依頼者(発注側) | 見積者(受注側) |
| 宛先 | 見積者 御中 | 依頼者 御中 |
| 主な目的 | 条件を提示し見積を依頼 | 金額・条件を提示し回答 |
| 金額欄 | 予算目安(任意) | 見積金額(必須) |
依頼書と見積書を同じ依頼番号でひも付けて管理すると、「どの依頼に対する見積か」が一目で分かり、条件の食い違いを早期に発見できます。上のツールは「依頼内容を見積書に転記する」機能で依頼書の内容を見積書へ引き継げるため、二重入力の手間なくペア書類を整えられます。相見積の場合も、共通の依頼書を各社に配り、返ってきた見積書を並べて比較すれば公平に判断できます。
見積依頼書・見積書はいずれも法定様式ではありません。記載項目や書式は取引慣行・業界標準に応じて調整してください。建設業など一部の業種では、別途法令上の書面交付義務が定められている場合があります。
※ 本ページの記載は見積実務の一般的な参考情報であり、法的助言ではありません。取引条件・書面の要否・業種ごとの法令上の義務については、最新の情報および税理士・弁護士等の専門家にご確認ください。