建設業の現場管理では、毎日の「作業日報」、月ごとの「出面(でづら)」、そして従業員への支払いを記録する「賃金台帳」という三つの帳票が、それぞれ別々に作られがちです。月次現場パックは、これらを一画面で突き合わせ、出面(人工)・残業時間・常用請求額をまとめて集計するためのツールです。日報で記録した稼働を出面として積み上げ、月末の賃金・常用請求の確認までを一本の流れでこなせるようにします。
作業日報・出面・賃金を別々の紙やエクセルで管理すると、同じ稼働情報を三度書き写すことになり、転記ミスや集計漏れが起きがちです。日報で記録した稼働をそのまま出面として積み上げ、月末に賃金・常用請求へつなげる「一元管理」にすると、二重入力が減り、月次で数字が合わなくなる事故を防げます。とくに複数現場を掛け持ちする職人が多い会社ほど、現場ごと・作業員ごとの人工(にんく)を突き合わせる手間が大きく、出面の集計を自動化する効果は大きくなります。
給与計算や元請への常用請求は、月単位で締めるのが一般的です。締め日を決め、その月の出面合計・残業合計を固定してから請求書へ渡すと、あとからの修正が減ります。出面合計に常用単価、残業時間に残業単価を掛ければ常用請求額の概算が算出でき、これは原価管理(現場ごとにいくら労務費がかかったか)の入り口でもあります。現場ごとの労務費を月次で把握しておくと、赤字現場の早期発見にもつながります。あわせて残業時間が月45時間を超えていないかを確認しておくと、36協定・労務コンプライアンス上の注意喚起にもなります。
※ 本ページの記載および集計値は一般的な概算・参考情報であり、法的・税務・労務の助言ではありません。単価・残業・端数の扱いは元請との取り決めや就業規則に、賃金・36協定など労務の詳細は最新の法令および社会保険労務士等の専門家にご確認ください。